たまねぎ染め<羊毛>の染め方 ***


こんにちは(・∀・)ノ はないとです♪



今朝のストームグラスさん

ストームグラス0311.JPG

昨日、今日と朝の気温が下がっているのでにょきっと針状結晶の花が咲いています

ストームグラスの作り方はこちらから


今日は<羊毛(他)>のたまねぎ染めの方法のご紹介です


たまねぎ染めは、

ミョウバン媒染  白たまねぎ 黄色~茶色(黄金色)   紫たまねぎ 緑色

鉄媒染(木酢鉄) 白たまねぎ カーキ寄りの茶(私がした時はモス系)


◆ 用意するもの

● キッチンスケール
● 鍋(ステンレスやホーロー)2つ
● お洗濯用ネット2~3枚
● ザル
● 混ぜる棒
● スプーン
● キッチンペーパー
● 持ち手つきのザル
● 棒温度計



■ たまねぎの外皮  約85g(被染物30%)  今回すくなめです
■ 被染物(羊毛(他))  300g(ポロワス・ファインメリノ・メリノ・コリデール・ネップとベビーアルパカ)
■ 焼きミョウバン  水1Lに0.3%~0.5%(3g~5g)被染物が浸かる量


*****


◆ たまねぎの外皮から染液をつくります

① たまねぎの外皮はかさかさの茶色い部分を集めておくといいでしょう
  (私はビニール袋に料理の都度集めておいています。アナンダさんで購入することも可能です(在庫切れの場合もあります))



② 鍋にたまねぎの外皮とそれがかぶるくらの水を入れて火にかけます。最初外皮のかさが多いですが、火にかけていくと減りますので多いくらいでも大丈夫です。

玉ねぎ染め141221-1.jpg


   弱火でぐつぐつ煮ます

 色のわかるスプーンで煮詰めた色を確認しながら煮てください。時間があれば長く煮続けても大丈夫です。水が減ればたしてください。

 濃く煮だしたものを3回つくります

色を確認し、煮出せたら別の鍋に染液を入れ残した外皮に水を足しまた煮出します。3回ほど煮出すといいでしょう。


③ 濾します

  先日のタデアイの生葉染めの時に使ったお洗濯ネット(目が細かいもの)があればおおまかに濾せててたら大丈夫です。ない場合はしっかり濾してください。

 方法1 鍋と手つきのザルとキッチンペーパーを用意します。
     手つきのザルにキッチンペーパーをしきそこへ熱いたまねぎの染液を入れ濾します

     *濾す時に大きな外皮はあらかじめ取り除いておくと楽でしょう
     *キッチンペーパーは目詰まりするのでその時は取り替えます(外皮に白い部分が入るとどろっとしたので目詰まりしやすいです)


* さらし布を使用していただいてもいいでしょう

玉ねぎ染め141221-2.jpg

濾したたまねぎの煮出した染液です(染める前は濁りがあり色も濃いです)


◆ 羊毛(他)をミョウバンで先媒染します

① 羊毛(他)はあらかじめ水(ぬるま湯)につけておきます  お洗濯ネットに入れて脱水(30秒くらい) 均一に水をしめらせられます 

② 焼きミョウバンは少量の熱湯でよく溶かしておきます。
  鍋に被染物の重さの20倍  300×20=6000(6L)
  水 6L 焼きミョウバン 18g~

   火にかけます

   30度になれば被染物(羊毛)を入れます

  30度まではすぐに温度が上がりますのですぐに入れれる用意をしとくといいでしょう
 * 羊毛はお洗濯ネットに入れたままでも大丈夫です

③ 弱火でゆっくり温度を上げ沸騰させ、1時間ほど煮沸します。

④ 鍋を火から下ろし、30度以下に液温が下がるまで放冷します。  自然に温度が下がるまで待ってください

 ミョウバン媒染したものを冷ます時間がかかりますので、たまねぎの外皮を煮出している間にはじめてもいいでしょう。

⑤ 被染物を取り出してかるく脱水し、温湯で充分洗いよく脱水しておきます。




  

■■■ 染めます


① たまねぎの染液を火にかけて、液温が30度程度になったら被染物(羊毛)(お洗濯ネットに入れたまま)を入れます。

② ムラにならないように静かにかき回しながら、弱火で徐々に液温を上げ、30~60分間煮沸します。

玉ねぎ染め141221-3.jpg

* 浮き上がって上が出てる場合は最初だけ上下逆にしてください。

染料が中に入ったかどうかの見極めはスプーンですくってみて透明になっていたら大丈夫です。

まだ濁りがあるようでしたら様子をみながら煮沸してください

③ 鍋を火から下ろし、30度以下に冷めるまで放置します。(自然に冷めるのを待ってください)

④ 被染物(羊毛)をかるく脱水し、温湯で洗って再び脱水します。洗濯機の脱水機能で30秒くらいまたは水飛びの音がしなくなるまで。

* お洗濯ネットにいれたまま、流水にしてよく洗ってください。


* たまねぎの染液がついた状態で脱水するのが嫌な場合は、羊毛の浸かっている温度と同じ温度の温湯で洗ってください。  洗濯槽を洗う機能を後で使ったりもするのですが、やっぱり他の染料とか気になるものもありますので、温水で洗う前の脱水を省く場合があります。自己流のやり方ですので自己責任でお願いします。


 羊毛を染める場合、フエルト化したくないのでポイントは

● 温度変化をできるだけなくす(自然に冷ましたり、被染物と温湯の温度を同じにしたり)

● 洗う時や染めている時もできるだけ触らない

● 染めたり、媒染したりした後の30度以下に冷ますのはしっかり冷ましましょう。温かい温度で洗うとどっと色抜けする場合があります

レンチン染めをした時に冷めきってなかったのですが夜も遅くなってて『いいやっ!』で洗ったら草木染めでしてたのもあって見事に抜けました

しっかり冷ますのは大事です 冷えてたのは色入ってました


⑤ 陰干ししてください

* 何度も原毛を染めたり洗ったりする場合は、干物づくり用の吊るしタイプのネットがあると便利です。

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ポロワス

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ネップ(このネップは少し大きめで若干使いにくいです

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別の時に染めた鉄媒染(木酢鉄)のポロワス

こちらは以前原毛紡ぎでご紹介したものです。ミルキーチップのある原毛でしたので、その部分が色が濃いです。
  掲載記事はこちらから

* 媒染は、先媒染・後媒染・同媒染とどの方法でもやりやすいのでしてみてください。3種類してみて私は先媒染の方が上手くいっているのでこちらのやり方でご紹介しています。


たまねぎ染めを含め草木染めは、その時の草木の状態や分量、煮出し方によって色見が違ってでたりしますので色はご参考までに。
写真は近い色見で撮っていますが、PCモニターによって違って見えることもございますのでご了承ください。


黄色に染めたポロワスを先生やその時いらっしゃった受講生の方に見ていただいた時に「明るい黄色ね」って言われたのましたので、もっと茶色よりに染まったりもするようです。逆を言うともうちょっと茶系に染まれ!と思ってるのですがどうしても黄色にしか染まらない


布花のミモザ用の梵天を染めるのにはいい黄色なのでシーチングを買いに行けたら一緒に染めてみようかと思っています



※ 染色をする場合に残る液体の処理は、媒染剤や助剤の種類によっては中和剤などをご使用の上排水してください。(今回お料理にも使う焼きミョウバンですので大丈夫ですが、私はいつも多めに水は流しています)


少しおもしろい記事を見かけましたので

 BOKENさんの洗濯堅牢度の試験検査

こういう記事をみて楽しそうとかおもしろいと感じてしまう今日この頃

染色を大量にしている企業さんの排水状況を検索してたのですが(^-^;)




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